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12月のお勧め野菜

食用菊

山形県産です。
観賞用の菊に比べて苦みが少なく、甘みがある。茹でてお浸しにしたり酢の物や和え物、天ぷらや吸い物におすすめです。
発ガン効果の抑制・コレステロールの低下・中性脂肪を低下させる効果の研究結果が発表されています。栄養面では、ビタミンやミネラルが比較的に多く、特にβ-カロテンやビタミンC、葉酸をはじめとしたビタミンB群などの抗酸化作能力の高い栄養素を多く含みます。さらに、紫菊花には抗糖化作用があるとされ、アンチエイジングの観点からも注目されています。

山東菜

埼玉県産です。
実が結球しないのが特徴です。葉先が開いた「半結球」状態で大きくなります。埼玉県の東南部で栽培されているが生産量は少ないです。主に漬物、おひたしに使います。 東京都の卸売市場では年末10日しか取り扱いがありません。
ハクサイの系統で、中国山東省の原産です。日本へは明治七~八年(一八七四‐七五)ごろ渡来、各地で栽培されています。
葉は大きく扁平で葉面はちぢれ、縁は波状です。結球せずによく育ったものは丈が高く、葉質は薄くて軟かく、黄緑色となります。漬物用、煮食用などにおすすめです。

ちぢみほうれんそう

宮城県産です。
冬の寒い時期限定の味、ちぢみほうれん草です。
寒ちぢみほうれん草や、寒じめほうれん草とも言います。

葉の色が濃く、また厚みもあり、茎も太いです。
見た目が硬そうに見えますが、『サッと茹でる』 『サッと炒める』がポイントです。

茹でても炒めても。おひたしやサラダ、ナムルやソテー、パスタにも。
味が濃く、甘くてとても美味しい冬季限定の味です。

冬至用 柚子

徳島県産です。
日本では、江戸時代頃より冬至に柚子を浮かべた湯舟に入浴する習慣があります。「ゆず湯に入れば風邪を引かない」と言われています。冬至の日において、柚子湯を用意する銭湯もあります。

柚子湯の作り方としては、柚子の果実を5 – 6個輪切りにして、湯に浮かべます。皮膚が弱い人は、輪切りにした柚子の果実を熱湯で20 – 30分蒸らし、その後、布袋に入れて湯に浮かべるとよいです。

「柚子湯」は冬の季語でもあります(なお柚子は秋の季語です)。

冬至と柚子との関連は必ずしも明らかではないが、柚子湯の習慣は銭湯の登場以後のことであり、一説に湯治(とうじ)と冬至(とうじ)との語呂合わせで、身体息災であれば融通(ゆうずう)が利くとのこじつけであるそうです。

冬至のかぼちゃ

メキシコ産です。
冬至にはかぼちゃやこんにゃくを食べて柚子湯に入る習慣があります。
冬至にかぼちゃを食べるのには、中風(脳卒中)や風邪を引かないとか金運を祈願する意味があるようです。また、冬至かぼちゃは朝のうちに食べるとよいとか、四つ前(午前10時)に食べるとよいという地域もあります。

「冬至にかぼちゃ」は現代的に解釈すると、緑黄色野菜の少ない冬にカロチンやビタミンの多く含まれるかぼちゃを食べ、風邪等への抵抗力をつけようとした先人の知恵だと言えます。

実際にかぼちゃには、体内でビタミンに変化するカロチンがたっぷり含まれています。ビタミンAは、肌をツヤツヤにし動脈硬化の予防(中風予防)になるだけでなく、皮膚や粘膜、視力、骨や歯にも効果があるものです。
かぼちゃを食べて風邪知らず!
昔の日本では冬至のころになると秋野菜の収穫も終わって、食べられる野菜もほとんどなくなっていました。そこで元気に冬を越せるようにと願いを込め、栄養もあって保存もきくかぼちゃは特別に大切にして、食べていたようです。
冬にビタミンなどの供給源が不足した時代のかぼちゃは貴重なものだったといえます。

八つ頭

千葉県産です。
サトイモは、親芋を囲むように子芋、孫芋と付きますが、八ツ頭は親芋と子芋が分かれず塊になります。まるで頭が八つくっついて固まっているように見えることから「八ツ頭」と名付けられたといわれています。
末広がりの「八」と、親・子・孫と増えていく性質から「子孫繁栄」や人の「頭」になるようにという願いを込めて、縁起物としておせち料理によく使われます。ぬめりが少なく、ホクホクとしていて、煮物に最適です。

大浦ごぼう

茨城県産です。
「大浦ごぼう」は、千葉県匝瑳市大浦地区で江戸時代から栽培されてきたといわれる伝統野菜です。平将門の乱(939年)の折、藤原秀郷がこれを鎮めようと新勝寺に戦勝を祈願したとき、大浦ごぼうが振る舞われ、一戦は勝利を収めたということから「勝ちごぼう」として、新勝寺の精進料理の中で珍重されるようになりました。
直径が10cmほどと太く、内側が空洞になっているのが大きな特徴。短根種に分類されていますが、長さは60cm~1m程度あり、大きくてずんぐりとした姿をしています。
肉質はやわらかく、一般的なごぼうに比べると繊維質は少なめ。調理法としては煮物が定番で、煮返しするたびに味がしみこみます。

くわい(慈姑)

広島県産です。
「芽が出る」と言われ出世につながる縁起物とお正月料理には欠かせないくわい。縁起をかつぐ長い芽は、煮る時の下ごしらえでは全部切ってしまわず、1cm位は残して切りましょう。下ごしらえやあく抜きをきちんとすれば苦味がなく美味しく調理できます。切ってしまった芽も素揚げや炒めて美味しくおすすめです。

たけのこ(筍)

新春のお正月を迎える、お節料理のお煮しめに…
鰹節で出汁を煮含めるものが多いが、そのまま煮詰める土佐煮や、ワカメと合わせた若竹煮。
タケノコご飯、天ぷら、吸い物、八宝菜などの炒め物などおススメです。